日帰り手術|安城市で耳鼻咽喉科をお探しの方はあまのがわ耳鼻咽喉科クリニックまで

0566-95-3387

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休診日:水曜・日曜・祝日

日帰り手術
日帰り手術

当院で行っている日帰り手術

日帰り手術の流れ・注意事項

日程を組むうえでの注意事項

  • ・基本的に入院して行う手術を日帰りでするため、日曜日までご自宅で安静出来る日程でお願いいたします。
    (学校/仕事等は月曜日までお休みください。)
  • ・手術決定には、手術が適応か、当院で日帰り手術可能か否かの判断のための診察が必要です。
    疾患や手術前検査で異常がある場合は、該当する科に紹介し、当院で日帰り手術が行えるか相談させていただきます。
  • ・当院への受診が初めての方も予約期間内であればその日に予約可能です。
  • ・キャンセルの場合は手術1ヵ月前までにご連絡ください。
  • ・コロナワクチンの予防接種は手術当日の前後1ヵ月は空けてください。

日帰り手術の流れ

  • ●手術前検査(月/火/木)の診療時間内、1時間程度
    検査内容:CT、採血検査、バイタル測定、心電図、培養検査(菌を調べる検査)
    →他院で検査している場合は持参ください。既に終了している検査は省く場合がございます。
  • ●手術前説明(月/火/木)の15:30~1時間程度
  • ●手術当日(金)13:00~16:00頃
    13:00来院、麻酔、13:30~手術開始、16:00頃手術終了
  • ●術後1日目(土)8:45~1時間程度
  • ●術後2日目 翌週(月)8:45~1時間程度 ※鼻手術の方のみ

その後も週1回程度通院していただき、経過が良ければ間隔をあけて経過観察をさせていただきます。

  • ・手術の予約開始につきましては、お知らせにて随時ご案内いたします。
  • ・その他の詳細や手術についての質問などは、お気軽にメール・お電話または受付にてお問い合わせください。

当院で日帰り手術可能な症例

  疾患 手術名
耳の手術 急性中耳炎 鼓膜切開術
滲出性中耳炎 鼓膜チューブ挿入(留置)術
鼓膜穿孔 鼓膜穿孔閉鎖術
慢性中耳炎(軽症例) 鼓膜形成術
鼻の手術 アレルギー性鼻炎 下鼻甲介粘膜焼灼術
粘膜下下鼻甲介骨切除術
鼻甲介切除術
後鼻神経切断術
鼻中隔弯曲症 鼻中隔矯正術
慢性副鼻腔炎 内視鏡下鼻・副鼻腔手術
好酸球性副鼻腔炎 内視鏡下鼻・副鼻腔手術
鼻骨骨折 鼻骨骨折徒手整復固定術
鼻腔ポリープ 鼻茸切除術

鼓膜切開術

鼓膜を切開して、内容液を排出させる手術です。
急性中耳炎で耳が痛い。膿がずっと溜まっている、熱が下がらない等の時に、決定的な治療になることがあります。
滲出液がたまる滲出性中耳炎に対しても行い排液することもあります。
麻酔の時間は必要ですが、切開自体はすぐ終わる手術です。

鼓膜チューブ挿入(留置)術

切開した鼓膜が閉鎖しないようにシリコンのチューブを留置する手術です。
主に滲出性中耳炎が治らない時等におこないます。
大人であれば麻酔した後、手術自体は1分もかかりません。
小さいお子さんは体動が激しいことが多く、外来では困難なケースが多いですが、動かないお子さんであれば、外来で可能なこともあります。

鼓膜形成術

鼓膜に穴があいている「慢性中耳炎」に対して行う手術です。
耳の穴から手術を行います。鼓膜を形成する材料は、耳の後ろから採取します。髪の毛を切る必要もなく、手術後当日から入浴も可能です。
術前に、鼓膜の穴を塞いで聞こえが改善する症例に行います。当院では、血液製剤であるフィブリン糊は使用しません。
鼓膜の穴を塞いで聞こえが改善しない症例や、真珠腫性中耳炎は、鼓膜に付いた耳小骨や、中耳内の病巣除去が必要となる鼓室形成術となるため、現時点では総合病院耳鼻咽喉科へ紹介させていただきます。

下鼻甲介粘膜焼灼術

外来診察時間内に受けていただけるアレルギーの手術です。
下鼻甲介粘膜を電気焼灼し、アレルギー反応が起きにくくする治療です。当院では、内視鏡下で行うため、肉眼では処置しにくい下鼻甲介後方も焼灼できます。花粉症を含めた、すべてのアレルギー性鼻炎が対象ですが、下鼻甲介粘膜自体が肥厚した肥厚性鼻炎も対象になります。
麻酔などの時間は必要ですが、手術手技自体は10分くらいです。
術後1週間は、くしゃみ、鼻汁、鼻閉が悪化します。その後、徐々に改善していきます。
術後、1か月ほどカサブタがついたりするため、1週間に1回ほど外来で鼻処置が必要です。

鼻中隔矯正術

鼻中隔とは、鼻の左右を隔てる仕切りです。生まれたときは、まっすぐですが、成長とともに左右どちらかに、少し曲がってきます。しかし、この曲がりが強い場合、周囲の鼻の粘膜(主に下鼻甲介)が風邪や、アレルギー性鼻炎で腫れると、鼻閉などの症状がでてきます。
鼻中隔弯曲が原因で鼻が詰まっているならば、お薬ではなおりません。
手術以外で症状を改善するのは困難です。
年中鼻が詰まっている方は一度チェックされる事をおすすめします。
手術時間は、20~30分ほどです。

粘膜下下鼻甲介骨切除術(内視鏡下鼻腔手術I型)

鼻内の下鼻甲介が慢性的に肥大している方に行う手術です。
大まかに言って2つの方法があります。
1、鼻甲介切除術:下鼻甲介の粘膜を一部切除する。
2、粘膜下下鼻甲介骨切除術:粘膜は切除せず下鼻甲介の骨だけを除去する。
症例によって術式を選択します。多くの場合鼻中隔矯正術と併用することが多いです。 手術時間は、片側15分ほどです。

後鼻神経切断術(翼突管神経切断術)

鼻腔内に走行するアレルギーの神経を切断し、アレルギー性鼻炎の症状を軽減します。レーザー治療などの手技に比べ、効果が格段に違います。
高度なテクニックを要する手技です。特にくしゃみやくしゃみに伴う鼻汁に効果があります。
下鼻甲介骨内にある神経を、後方に追いかけて、蝶口蓋孔という後鼻神経の出入り口付近で、神経を切除します。

内視鏡下鼻・副鼻腔手術(副鼻腔根治術)

蓄膿症(慢性副鼻腔炎)などに行う手術です。
内服治療しても改善しないとき、改善しても、同じ場所が繰り返し副鼻腔炎になるときに行います。
原因のほとんどが、副鼻腔の排泄路(鼻腔との空気の換気ルート)の閉鎖が改善されないことによるものなので、排泄路を大きく開放し、狭くなる原因(鼻中隔弯曲症やアレルギー性鼻炎)があれば、そちらも一緒に加療します。
手術により、副鼻腔の換気がよくなるため、副鼻腔の炎症も改善しやすく、膿が溜まりにくくなります。
手術する副鼻腔の範囲によって費用が変わります(1型~4型)。手術時間は、手術する副鼻腔の範囲で違い片側15~60分です。
当院では大変解像度のよいCTを導入しています。それにより手術の範囲を決めます。
手術術後には、止血用のタンポンを鼻腔内に詰めて帰宅します。翌日止血用タンポンは抜去しますが、それまでは完全に口呼吸になります。通常、術後1~2週間は、鼻閉、鼻汁、くしゃみが悪化しますが、その後は徐々に症状は改善していきます。術後1か月までは、鼻腔内にカサブタなどがつくため、定期的に外来で通院して副鼻腔処置が必要です。



好酸球性副鼻腔炎に対する当院の考え方

現時点で、好酸球性副鼻腔炎は難病指定にされている、原因不明の疾患です。
特徴は、
・嗅覚低下が初期症状で多い
・感冒がきっかけで発症することが多い
・通常の副鼻腔炎に使用する抗生剤が効かない
・ステロイド含有の内服薬やステロイド点鼻液が効果ある
・血液中の好酸球が高値のことが多い
・両側に多発する鼻ポリープを認める
・CTで篩骨洞(両目の間にある副鼻腔)優位の病変
・気管支喘息合併が多い
などがあります。
好酸球性副鼻腔炎を疑う所見の時は、ステロイド含有内服薬を投与して、症状や所見の改善を確認します。軽度の場合は、点鼻薬、生理食塩水の鼻洗浄で対応していきますが、ステロイド内服薬がやめられない場合などは、手術を考えます。ただ、重要なことは、好酸球性副鼻腔炎は、血液中の好酸球が原因不明で高値であり、全身の腺細胞(副鼻腔、気管支、胃粘膜など)に好酸球浸潤が起き、その局所で炎症を起こした結果であるということです。そのため、局所である副鼻腔の病変を、通常の慢性副鼻腔炎と同じ方法で手術しても、全身の好酸球が高値であるという体質が変わるわけではないため、手術しても再発しやすいわけです。どうして、好酸球が高値になる体質になるのか現時点ではわかりませんが、解明していく必要はあると考えています。
また好酸球性副鼻腔炎は気管支喘息との合併が多いですが、好酸球性副鼻腔炎の副鼻腔病変がなぜか上顎洞にあまり認めず、嗅細胞が多く分布する、上鼻道付近を中心に篩骨洞(特に後部篩骨洞)に病変が強い傾向を経験します。最近は、気管支喘息の治療薬である、吸入ステロイドの経鼻呼出療法が、好酸球性副鼻腔炎に効果があること、鼻での呼気の空気の流れは、数値流体力学での報告では、まず嗅細胞が多く分布する、上鼻道付近に気管から呼出された空気にまず多くあたることから、好酸球性副鼻腔炎の患者さまの気管からの呼気に好酸球を誘導させるものがあるのかもしれません。
以上の事から、現時点で当院での好酸球性副鼻腔炎の考え方は、病変の中心になる上鼻甲介、中鼻甲介の部分的切除を行い、蝶形骨洞も開放して、好酸球性副鼻腔炎で病変が強いところを意識的に病変の清掃を行います。術後に、この部位が生理食塩水で十分洗浄できること、点鼻ステロイド薬が到達しやすいことを目標にします。アレルギー性鼻炎も合併して下鼻甲介の腫脹がある場合でも、下鼻甲介粘膜に対する手術はできるだけ行わないようにします。これは、下鼻甲介、中鼻甲介、上鼻甲介まで手術で処理すると、鼻腔内での加温・加湿機能の低下の恐れ、鼻閉感悪化の恐れがあるからです。
以上が、現時点での当クリニックの好酸球性副鼻腔炎に対する考え方です。

手術の費用・高額医療制度について

手術の費用

当院の手術はすべて保険適応です。
高額な手術の場合、高額医療費制度を利用して費用を抑えることが可能です。
以下は高額医療適応前の3割負担の際の費用です。
手術範囲によって費用が変わります。

・アレルギーのレーザー手術 約1万円
・鼻閉を改善する手術 約4万円~18万円
・副鼻腔炎の手術 約10万円~29万円
・鼓膜形成術 約6万円

高額医療費制度について

高額療養費では、ご加入の医療保険から「認定証」の交付を受け、当院の窓口で提示すれば窓口負担が一定の金額にとどめられます。
※事前に「認定証」交付を受けなかった場合は、手術を受けた月の翌月の初日から「2年」までに手続きすれば適応されます。
詳しくは厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」を参照してください。

鼻の手術

3割負担の場合
 (円)

1割負担の場合
 (円)

内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅱ型(副鼻腔単洞手術)【片側】

36,000

12,000

内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅱ型(副鼻腔単洞手術)【両側】

72,000

24,000

内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型 (選択的(複数洞)副鼻腔手術)【片側】

74,730

24,910

内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅲ型 (選択的(複数洞)副鼻腔手術)【両側】

149,460

49,820

内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅳ型(汎副鼻腔手術)【片側】

96,240

32,080

内視鏡下鼻・副鼻腔手術Ⅳ型(汎副鼻腔手術)【両側】

192,480

64,160

鼻中隔矯正術

24,690

8,230

粘膜下下鼻甲介骨切除術【片側】

12,780

4,260

粘膜下下鼻甲介骨切除術【両側】

25,560

8,520

鼻甲介切除術(その他のもの)【片側】

9,960

3,320

鼻甲介切除術(その他のもの)【両側】

19,920

6,640

経鼻腔的翼突管神経切除術【片側】

91,380

30,460

経鼻腔的翼突管神経切除術【両側】

182,760

60,920

下甲介粘膜焼灼術【片側】

3,240

1,080

下甲介粘膜焼灼術【両側】

6,480

2,160

耳の手術

3割負担の場合
(円)

1割負担の場合
(円)

鼓膜切開術【片側】

2,490

830

鼓膜換気チューブ留置術【片側】

8,010

2,670

鼓膜形成術【片側】

54,300

18,100

※上記の表は、当院で行っている手術の主なもののみであり、手術代金のみになります。
※手術代金に、再診料や点滴、材料費、使用薬剤などが加算されます。
※手術の案内の際、患者様お一人お一人に、詳しい手術費用の概算をお伝えしています。
 これに加え、高度医療費のお手続きを手術前にして頂くことで、窓口負担が自己負担限度額までとなります。