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鼻がくさい原因、治療は?

2020年12月29日

今年は、コロナではじまり、コロナで終わると大変な1年でしたが、無事に1年を締めくくれることを感謝します。

今回は、鼻がくさい原因は?について、述べていきたいと思います。

鼻がくさいと訴えて受診される患者さまがいます。大人と子供で考えるものが違います。

子供の場合、鼻腔異物であることが多いです。ティッシュやおもちゃなど鼻の穴に入れてしまって、取れなくなったけど、罪悪感のためか親に言うことができずにいると、異物が鼻に入っているので感染して腐敗臭を放ちます。それで、親が耳鼻科に連れてきて、鼻腔異物が見つかることが多いです。異物を摘出することでほとんど治ります。

大人で多い原因が、以下の2つ考えられます。
1)歯性上顎洞炎:歯の根っこに膿の袋があり、ここから膿が上顎洞(副鼻腔の一つ)が波及する。ほとんどが片側です。
通常副鼻腔CTを施行して、上顎洞陰影と歯根部の膿の袋と交通していることを確認して診断します。一般的に、歯科では上顎洞炎を起こすような上の歯は抜歯が原則のようですが、抜歯し
たらそれまで食事で使用している歯であれば、その後の食事に支障をきたします。そのため、特に歯の痛み、歯がぐらつくなどの症状がない場合は、耳鼻科的に加療(抗生剤の投薬に加え
て、外科的処置の併用が必要なことが多いですが)で治癒に導くことで、原因となった歯の温存を考えます。

 

 

 

 

 

 

 

2)鼻前庭炎:鼻毛付近に、かさぶた(鼻くその硬いもの)がよくつく。片側のことも両方のこともあります。耳鼻科受診時に、鼻の入り口をきれいにして受診されていることもあるため、普段鼻の入り口にかさぶたなどつかないか確認します。疑われる場合は、軟膏を塗布すると7日ほどでよくなります。